Crypto.com、Twilioの支援により、世界的な暗号通貨への移行へと顧客を加速
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NFTとドージコインがソーシャルメディアで頻繁にトレンドになるなか、目まぐるしく変化する暗号通貨の世界があらゆる人々の注目を集めているのは驚くに値しません。Xで話題に上がるとは言え、暗号通貨の世界に足を踏み入れることは、初心者には怖く感じられます。それを変えるのがCrypto.comです。
暗号通貨と金融サービスのグローバルなプラットフォームを使用すると、年齢も背景もさまざまなユーザーが暗号通貨を簡単に始められます。ユーザーは、200を超えるさまざまな通貨をトゥルーコストで売買できます。Crypto.comは、さまざまな金融サービスを提供しています。そのなかには、Crypto.com Visa Card、Crypto.com Exchange、Crypto.com DeFi Walletや、最も急成長している暗号通貨アプリが含まれます。Crypto.com NFTは、アート、デザイン、エンターテイメント、スポーツの世界から選び抜いたNFT(Non-Fungible Token: 非代替性トークン)を、収集して取引するための優れたプラットフォームです。
Crypto.comは現在、世界中の1000万人以上の顧客にサービスを提供し、さらに多くのユーザーにリーチするという非常に高い目標を掲げています。同社が目指しているのは、暗号通貨への移行を世界で加速させることです。同社の顧客基盤には、暗号通貨の初心者と熟練者の両方が含まれていますが、両者は共に、ブロックチェーンの力を取り入れ、財務を管理したいと考えています。ユーザーの将来の資金を保護する責任を負うCrypto.comが最も優先すべきことは、すべての金融商品において、安全性が高く、シームレスで円滑な顧客体験を提供することです。
アカウントセキュリティで顧客からの信頼を育む
この優先事項を確実に実現するために、Crypto.comはTwilioを選びました。同社は、新しい顧客のIDを確認し安全にオンボーディングするために、ワンタイムパスワード(OTP)発行するTwilio Programmable Messagingを採用しました。堅牢なメッセージングAPIにより、Crypto.comは、広範囲にわたるグローバル展開を手頃な料金と迅速な配信速度で行えます。チームは、TwilioのメッセージングAPIの統合も行い、Crypto.com Visa Debitカードの3DS認証コード発行を目指しました。これにより、「カードが存在しない」シナリオでの支払い取引において、顧客の保護とID認証が強化されます。TwilioのProgrammable Messagingでは、セキュリティレベルを上げて、Crypto.comのお客様が支払い詐欺や不正取引に遭遇しないようにしています。
Crypto.comの最高技術責任者であるMatthew Chan氏は次のように述べています。「私たちはTwilioのソリューションが最適だということを最初から認識していました。開発者たちが過去に、Twilioのソリューションをじかに体験し、知識を得、開発に成功しているからです。TwilioのProgrammable MessagingとSendGrid Email APIは、ビジネスの成長に合わせて何の問題もなく拡大/縮小ができ、Crypto.comに必要なすべての条件を満たしていました。Twilioを採用するという決断はすぐできましたし、その結果に感動しています」
TwilioのProgrammable MessagingとTwilio SendGridのEmail APIは、非常に安全なマルチチャネルアプローチをCrypto.comに提供し、ID検証、アカウントセキュリティ、顧客の金融情報/取引/活動の保護に対応します。Crypto.comがTwilio SendGridを迷わずに選択したのは、暗号通貨と同社が初期の段階にあるとき、利用していたメールプロバイダーが突然サービスを停止したためでした。Twilioのおかげで、Crypto.comチームは既存のテンプレートやキャンペーンを中断することなく、迅速かつシームレスに移行することができました。
Crypto.comは、「マジックリンク」形式でのID検証方法としてTwilio SendGridのEmail APIを活用しています。マジックリンクでは、認証の際にパスワードは不要です。お客様は、メールに記載されたマジックリンクをクリックするだけでログインできます。さらに、顧客がすべてのレベルで保護されるように、金融取引、出金、預金に関する通知はTwilio SendGridを介して送信されます。動的なテンプレートを使用することにより、フィッシング対策コードの送信などのセキュリティ対策を簡単に統合できます。SendGridのメールインフラストラクチャにより、Crypto.comのメールは顧客の受信ボックスに、時間通り、確実に配信されます。このメールソリューションによりサプレッションを簡単に追跡でき、メールプログラムは期待どおりに動作するようになります。
コンプライアンスに対応、パーソナライズされたデータプラクティスを、Twilio Segmentで構築
適切なプラットフォーム機能により、より多くの新規ユーザーを活性化させ、現在のユーザーを維持するという目標を掲げたCrypto.comでは、顧客ライフサイクル全体にわたるユーザーの行動の可視化を進める必要がありました。オンボーディングフローのどこで顧客は立ち往生していたか?プラットフォームで最も使用されていた機能は何か?Crypto.comには、この顧客データを収集、統合し、対策を講じるために必要なデータインフラストラクチャがありませんでした。また、このデータ収集を、プライバシー基準と各種の規制に準拠した方法で実施する必要がありました。顧客データプラットフォームを持つことは、Crypto.comが、コンプライアンス対応とパーソナライズをさらに高めたライフサイクルキャンペーンを展開に役立ち、ユーザー基盤を拡大し、現在のユーザーにプラットフォームにより広く関与してもらえます。
Crypto.comは、顧客データ戦略の基盤としてTwilio Segment ConnectionsとProtocolsを活用しています。Crypto.comは現在、Webとモバイル全体で顧客を一元的に表示するビューを用意し、データ収集とタグ/SDK管理を簡素化しています。そのビューから、分析、成長、マーケティング、カスタマーサポートのためにチームが必要とするツールを簡単に統合できます。Crypto.comは、Segment Protocolsにより、組織全体でのデータスキーマの標準化と適用を可能にし、データ利用者の信頼性を高めました。リアルタイムのデータ検証と自動適用コントロールを使用すると、マーケティングツールや分析ツール、データウェアハウスに悪影響が及ぶ前に、データの問題を診断できます。
Twilio Segmentは、エンジニアが新製品の機能の構築に集中できるよう、データ製品を迅速に導入できるようにして、ツールの接続や統合を維持するために必要なエンジニアリングの時間を短縮しました。
またCrypto.comは、Twilio Segment Personasを活用して顧客プロフィールを充実させ、最終的にはマーケティングコミュニケーションチャネルを通じて、さらにパーソナライズされた体験を提供しています。Personasは、あらゆるチャネルでのユーザーアクションをプロフィールに反映し、Crypto.comが各ユーザーに最も関連性の高いもの(お気に入りの製品機能や最後に表示したメールなど)を特定できるようにします。ユーザーの関与に応じて、これらのプロフィールをリアルタイムで修正し、マーケティングツールで活性化することにより、すべてのチャネルで一貫してパーソナライズされた顧客体験を実現します。これにより、Crypto.comは、適切なメッセージを適切なタイミングで配信し、顧客エンゲージメントと顧客維持を向上させることができました。
世界中で加速する暗号通貨の採用
Crypto.comは「さらに大きなこと」に狙いを定めています。「さらに大きなこと」を行うには、カーボンニュートラルになり、会社を上場させる必要があります。これにより世界の金融取引を暗号通貨へとうまく移行することができると同社は考えています。Crypto.comは、1億人のユーザーにリーチするという目標を早めて、今後2年以内としました。Twilioの支援を活用するCrypto.comは、ユーザー基盤を拡大し、暗号通貨の使用を世界中に普及させるのに有利な立場にあります。