Salesforce、瞬時に19,000件のアンケートを集計

Salesforceがイベントを開催する際は、大規模なイベントになることをご期待ください。

2009年11月に開催されたDreamforceイベントでは、サンフランシスコのMoscone Convention Centerに19,000人以上が集まりました。展示会場では、Salesforce.comのパートナー企業数百社が、自社の製品を展示し、Appy Awards（Salesforce.comが毎年開催する年間最優秀アプリの表彰式）へとつながっていきました。ただし、「最優秀パートナーアプリ」の選考は参加者に委ねることにしました。

「参加者が選ぶ賞」の構想は、イベントのわずか数週間前に出てきたものです。従来の投票プロセスを準備する時間はほとんどありませんでした。このプロセスには、通信事業者との綿密な計画や長期的な調整が不可欠だったためです。Salesforce.comは、迅速に開発し、既存のワークフローに統合できるものを求めていました。「Dreamforceのほんの数週間前に、Salesforce.comのAppy Awardsに「参加者が選ぶ賞」部門を追加することを決めたんです」と、VPでありDreamforceの議長であるTom Wong氏は振り返りました。

TwilioのシンプルなHTTP/XMLベースのAPIにより、Salesforce.comのエンジニアは、Apexプログラミング言語やForceデータベースなど、使い慣れたツールを活用しました。

そのため、アプリケーション全体の構築は、わずか数時間で完了しました。Twilioのクラウド通信サービスとForce.comプラットフォームの組み合わせにより、イベントの立ち上げに必要な拡張性と信頼性が確保されました。

Salesforce.comは、展示会場を歩いている来場者に、お気に入りのアプリのブース番号をテキストで送って投票してもらうよう呼びかけていました。

TwilioのSMS機能とForce.comを活用したこのアプリは、Dreamforceの約19,000人の参加者から投票を受け取り、リアルタイムで集計し、SMSで確認メッセージを返信しました。