企業向け電話インフラの簡素化と迅速化
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Twitterでは、1日のユーザーが世界で3億1000万人を超えるプラットフォームです。ユーザーは140字以内で好きなことをいつでも、どこにいてもつぶやくことができます。この革新的なテクノロジー企業でさえ、他の企業と同様にインフラの問題を抱えていました。オフィス開設のたびに、電話ネットワークをコスト効率よく迅速に稼動させなければいけないという課題です。
「Twilioは、まさに救世主でした」と語るのは、Twitterのシステムエンジニア兼グローバル電話ネットワークのアーキテクトでもあるSteven Platt氏です。「従来の電話ネットワーク構築を踏襲するのであれば、既存のプロバイダーに依頼し必要なコンポーネントを使用します。Twilioはこの手間を省いてくれます。」
企業向け電話インフラの簡素化と迅速化
2006年の設立以来、Twitterは成長を続け、今では世界各地の35を超える拠点で3,500人以上の従業員が働いています。急速な拡大に合わせ社内電話ネットワークを何十か国へと拡張するためには、複数の通信事業者との契約、複雑なルーティング、多額の運用オーバーヘッドが必要でした。Twitterの担当チームはさまざまな選択肢を評価した結果、同社の大規模な企業電話インフラ接続に、TwilioのElastic SIP Trunkingを採用しました。
「当社のように、世界各国で電話ネットワークを急速に拡張する企業は、いくつもの壁にぶつかります」とPlatt氏は語ります。「サービス、ハードウェア、インフラ、プロバイダーの選別・調達や規制など、課題が山積みになるのですが、Twilioはこうした手間のかかる作業を代行してくれます。バックエンドでスマートにルーティングし、その受け渡しをAPIコールで行います。非常にシンプルになりました。社内ネットワークまでを管理すれば、あとはTwilioに任せることができますから」
本格的な仮想ルーティング
Twitterのシステムエンジニアによると、以前のホステッドVoIPプロバイダー利用時にくらべ、サービスの拡張性、コスト、スピードの面で大きく向上したそうです。Twilio採用以前は、新規オフィスを各地域(バンガロール、バンクーバー、ドバイ、メルボルンなど)で開設する際に、多くの問題が伴いました。通信事業者が抱える規模の制約、地域ごとの規制、ハードウェアの互換性のなさ、一貫性のない言語サポート、開設までのリードタイムの長さ、莫大なリソース支出などです。Twilioを採用後は、一部制約のある国でも、短期間で電話ネットワークを構築できるようになりました。「社外へのルーティングは、Twilioの担当です。新たに接続を依頼する必要がないため、安心してお任せすることができました」とPlatt氏は語ります。
“社内VoIPソリューションの管理に、Twilioは最適なテクノロジーだと思います。機能も充実していますし、従来型の大規模インフラに接続することも可能です。完全な仮想化を、低コストで迅速に、すべてリモートで実現することができます。”
マイル獲得よりも大きなメリット
TwilioのElastic SIP Trunkingのメリットのひとつに、リモートオペレーションがあります。Platt氏は、サンフランシスコにある自分のオフィスから、海外オフィスの電話システムを稼動させることができます。「物理的な配線も、発信端末も不要です。オフィス用のホスティングさえ必要ありません。Amazon Web Servicesなどのプロバイダーを利用すればいいのですから」とPlatt氏は語ります。
Twitterがオフィスを新設する場合でも、電話のセットアップのために、Platt氏が飛行機で現地に向かう必要もなくなりました。「オフィスをドバイに開くことになったら、プロバイダーはTwilioかを確認します」とPlatt氏は言います。「Twilioなら、AWSを使用できます。すべて仮想、すべてリモートによる実装です。TwilioのElastic SIP Trunkingが、物理的な通信事業者やインフラをいっさい必要としないためです」
TwitterによるTwilio導入の詳細については、Signalでの同社の講演をこちらからご覧ください。TwilioのElastic SIP Trunkingの詳細については、当社までお問い合わせください。