患者さんが使いやすい ショートメッセージ(SMS)を使用、 薬剤師さんと患者さん、双方の負担を軽減

医療現場をITで繋ぐ、クラウド薬歴の株式会社アクシス。
導入店舗数が日本最大級といわれる『クラウド型電子薬歴 Medixs®(メディクス)』は、豊富な機能で簡単操作、低コストで導入可能な電子薬歴です。2020年 9月の薬機法等改正法施行により義務付けられた患者さんへのフォローアップをはじめ、処方歴や副作用歴、服薬指導歴、疑義照会などの薬物治療記録をクラウド上で保存、タブレット端末などで店外からも利用することが
できます。ハイリスク薬の投薬情報や医薬品の相互作用も薬剤師さん個人の能力に依存せずに管理。患者さんの安全を支えています。

幅広い年代にリーチ スマートフォンのSMSを使った服薬指導

『クラウド型電子薬歴 Medixs®』では、クラウド上で、患者さんへの投薬後フォローまでを一括して行うことができます。これまで「対面しない」服薬指導では主に電話を使用していましたが、記録を残すためには話した内容を全て書き留める必要がありました。さらに電話がなかなかつながらず、計画的なフォローができないことも問題となっていました。

この問題の解決策として、株式会社アクシス 代表の近藤一馬氏はSMSに着目しました。「連絡ツールの見直しに関しては、2020年9月から施行される医薬品医療機器等法(薬機法)の改正が大きく影響しています。服薬期間中の患者フォローアップの義務化や、オンライン服薬指導が認められるようになることで、薬剤師の業務量が増えることは確実です。電話だけでなく、電話以外の連絡ツールの導入は急務でした。比較的高齢者層がターゲットに多いことを考えたとき、最も幅広い層にリーチできるのがSMSでした。SMSはスマートフォン・フィーチャーフォンを問わず連絡が可能で、電話料金と比べて一回の連絡に必要なコストが少ない点も患者さんや薬局のメリットになると考えました。」

Axis team in the office

Twilioの開発者目線により圧倒的なスピードでアップデート

アクシスではSMSを使ったシステム構築にあたり、複数のサービスを検討した結果、TwilioのProgrammable SMSの導入を決定しました。

「比較した他社のサービスでは、申し込みボタンを押さないとドキュメントが開示されないなど、開発の見込みが立てづらいと感じていました。しかしTwilioでは事前にドキュメントが確認できるため、エンジニアが工程を事前に予測できること、またTwilioの開発部門からハンズオンで手厚いサポートをいただいたこともあり、比較的経験の浅いエンジニアでも非常に短期間で実装することができました。」さらに、技術サポート以外にもTwilioを選んだ理由が2つあるといいます。

「まず、Twilioのサービスは多くの機能を標準で備えていたことです。他社の基本プランは文字数や対応しているキャリアなどの制限が多く、オプションの検討が必要なサービスがほとんどでした。次に、多様なチャネル/タッチポイントに対応していること。LINE、ビデオ、FAXを使ったサービスでも追加開発が容易で、今後に広がりがある点が魅力でした。」

新型コロナウイルスの影響がもたらした、服薬指導の変化

新型コロナウイルスの感染拡大は、医療現場に多大な影響を及ぼしました。薬局もその例外ではなく、改正薬機法の施行に先駆けて、電話や情報通信機器を用いた服薬指導が時限的に認められることになりました(0410対応)。2020年6月にアクシスが薬局で働く900名余にアンケートを行ったところ、 遠隔での服薬指導を実施した割合は50%近くにものぼりました。これは遠隔でのフォローアップが、順調な広がりを見せている表れのひとつと言えるでしょう。

「実際にこの機能を利用した薬剤師さんからも、高い評価をいただいております。外出自粛期間中には、通常30日分の薬を処方されている患者さんが、90日分の処方をされることもあったそうです。処方量が多いと飲み残しのチェックや指導が難しくなりますが、『クラウド型電子薬歴 Medixs®』を活用してスムーズなフォローができたと伺いました。コロナ禍において、持病のある方は医療機関に通うことに不安を抱えておられると思います。日本では生活習慣病など慢性疾患の患者数が2,000万人にのぼると言われていますので、在宅での服薬フォローサポートは、薬剤師さん・患者さん双方に多くのメリットをもたらすと考えています。」

薬剤師さんも患者さんも不安なく、遠隔で調剤・配送が行われる未来へ

「処方のオンライン化には多くのメリットがありますが、その一方で薬局側の業務量が増えるという課題もあります。例えば、患者さんが一歩も自宅から出ることなく受診から薬の受け取りまで完了させると、医薬品の配送手配や電話での服薬指導が必要になります。特に、少人数で運営している薬局ではマンパワーに限界があります。『クラウド型電子薬歴 Medixs®』を使えば、服用している薬や連絡事項ごとにメッセージを一斉送信できるので、患者フォローはずっと楽になるはずです。ただでさえ多忙を極める薬剤師さんたちの負担を、ITの力でさらに軽減していきたいですね。」

アクシスは、今後twilioの電話転送サービスも導入し、どんな場所からでも薬剤師さんと患者さんが繋がる環境づくりも目指していくという。ITと医療の可能性を広げる、さらなる活躍に注目しています。

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